ここはわたし達のいない場所 白石一文
なぜか堀江敏幸氏の小説だと勘違いして読んでいて、やたらと偶然の出会いで物語が進むなあと表紙を見たら白石氏の作品だった。震災以降煮詰まった作品が多くて読むのが辛かったけれどこれは、主人公と白石氏がシンクロしているのか、後味...
なぜか堀江敏幸氏の小説だと勘違いして読んでいて、やたらと偶然の出会いで物語が進むなあと表紙を見たら白石氏の作品だった。震災以降煮詰まった作品が多くて読むのが辛かったけれどこれは、主人公と白石氏がシンクロしているのか、後味...
面白い、そして興味深い。中村うさぎ氏はここまで哲学的、論理的志向を文字であらわせる人だったのか。たとえば、ピカソの抽象画は徹底的な写実の上に成り立っているように、中村氏のあのエッセイは圧倒的な文章力があればこそ。兎に角、...
オムニバス小説。一冊にまとまっているので読めたけれど、連載だと登場人物が多過ぎて覚えきれなかったかも。湊氏、直木賞から遠ざかってる?
ananのエッセイ連載をまとめたもの。マリコさんのエッセイは断然ダイエットを成功していない時のほうが面白い。それにしても、ミスユニバースの山梨県代表が林真理子を知らなかったとは。ananがマガジンハウスが若者のステータス...
小手鞠氏最新作。前作が少し辛い終りだったので、この作品は明るくてよかった。主人公鏡子と耕太の19歳からの20年。日本人の話ではあるがニューヨークが起点な為か、小手鞠氏が在米だからか、今の日本人よりも大人に描かれている。と...
徹子さんのエッセイ。昭和の名優達との交友録。エッセイストとしても一流の沢村貞子さんのこと、渥美さん、森繁さん、山岡さん、池内さん、杉浦さん、高橋昌也さん、つかさん、井上ひさしさん、森光子さん…みんな逝ってしまった。鈴鹿市...
面白かった。通常の小説でも食に対する深い愛情が感じられたり、食がキーワードになっていたりと井上作品はお気に入りだが、リストランテが舞台で、サブタイトルにメニューが上がっているだけあって、料理の表現が秀逸。香りや食感まで感...